江森三国志ファンの私が「特別展 三国志」に行ってきました~

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5巻冒頭に登場したあの金印が…

 

 江森備さんの歴史小説「天の華 地の風」にはまりまくっている私が、現在東京・上野のトーハクで絶賛公開中の「特別展 三国志」に行って参りました。仕事のどさくさ紛れです。お客さんの中に、私と同じことで喜んでいる人が0.01%くらいはいるのでしょうか…

 

以下、概要

 ■特別展 三国志 9月16日まで。東京・上野の東京国立博物館 平成館。午前9時半~午後5時。一般1600円。10月から九州国立博物館(福岡県太宰府市)に巡回予定。

  約160点にわたる展示の目玉は、なんと言っても中国国外初公開という曹操の墓(曹操こうりょう)からの出土品だそうです。確かに凝った展示。実物を模した曹操のお墓に置かれた白い壺がリアルです。

 

 入るとすぐに青銅製の関羽像が出迎えてくれるのですが、さすがの威厳。なんか謝りたくなってきました。関聖帝君さま、妄想爆発ですみません…

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世界屈指の「美関羽像」だそうです

  

 江森先生が「天華」を書くきっかけになったという川本喜八郎さんの人形たちも展示されていました。孔明と猛獲が並んでいます。周瑜じゃなかったよ。どこを探しても周瑜の人形はなく、ちょっと残念。実物を見て江森先生と同じインスピレーションを感じてみたかったあ 

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江森先生が出会ったのがこの並びだったら、まったく違うエキゾチック三国志爆誕してたのでしょうか

 

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うんちくもあって楽しい

 

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後漢時代末期の涼州騎兵 あんまり強くなさそうだけど…

  

 なんと言っても私がコーフンしたのは、亀をかたどった「関内侯印」の金印です。小さな金印は5巻「明かき星 天狼を見よ」で重要な役割をします。こんなところでお目にかかれるとは。

 「かれは身に帯びた印綬を示した。純金の正方形。一寸ほどの小さなものである。亀の形の鈕(つまみ)がついていて、それに紫の綬(きぬひも)を通して帯にくくりつけてある。衛兵は、さっと拱手した。亀鈕紫綬金印の持ち主といえば、ここでは数人しかいないのだ」

 

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ピカピカ~

  つまみは確かに亀です。小さいけどピカピカ。魏延の卓から落ちたら「ごとり」というのかな。1800年の時を経て今目の前に〜

 

 と妄想が進みましたが、残念ながら、こちらは孔明のものではありません。持ち主は不明。山東省からの出土品。特別展の図録よると「関内侯」とは皇帝、諸侯王、列候に次ぐ身分だそうです。蜀では、関羽張飛趙雲孔明は列候で、その下の関内候は黄中だとか。つまり、孔明の金印には「列候印」、もしくは作中にあるように「武郷候印」

と書かれているはずってことでしょうか。

 

 孔明のものじゃないとわかっても、妄想には役立ちました。ありがとう「特別展」!

 

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横山先生の三国志グッズが充実

 最後に、横山先生のマンガ「三国志」グッズを買い占めて帰りました。


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特に司馬懿仲達の「待てあわてるな これは孔明の罠だ」のマグネットがお気に入り。仲達については天華では小林智美さんの美麗なイラストがないせいで、私の脳内では、横山先生の作画に変換されているのです。