【直虎・参考資料】高橋一生さん「政次の根幹は、直虎への愛」「自分の半身として愛している」

 NHK出版「大河ドラマ・ストーリー 直虎 後編」インタビュー(2017年4月末発行) 

 上の雑誌で、高橋一生さんが答えていたインタビューの内容を抜粋します。

 

 直虎が領主になって以降、政次はますます不可思議な存在になっています。目付である「但馬」として確固たる態度を取りながらも、「鶴」としてもろさや優しさを見せるときもある。ぼくは意外にも政次は常に本心を語っていて、うそはついていないと思うんです。ただ、表向きの本心と裏の本心があり、それを使い分けている。見ている方には、直虎との関係や、政次の考えがあいまいにうつるかもしれません。(中略)

 とはいえ、僕の中で、政次という人物をなす根幹ははっきりとしています。それは「直虎への愛」。誤解していただきたくないのですが、それは決して恋愛感情ではなく、それを超えた「根源的な愛」のようなもの。直親を含めた幼なじみの3人は三位一体であり、直親亡きあと、政次は直虎を自分の半身として愛しているのだと思います。「直虎が生きること=政次が生きること」になっているのでしょう。この先どんなに厳しい状況に追い込まれても、政次は決して自分が犠牲になっているとも、つらいとも思わないはずです。(中略)

 政次って本当わかりづらいやつですよね(笑)。が、彼にとってはいつだって、「直虎が笑っていること」が最高なんです。そんな政次の願いが少しでも伝わるように、最後まで芝居を積み重ねていけたらと思っています。