けっこう良かった気がする 映画「オオカミ少女と黒王子」

■孤独なライオンを手なずけた女の子の話

 久しぶりの更新になります。
 12月の逃げ恥ロスのあと、いろいろ旅をしていました。その中の一つ、昨年公開された映画「オオカミ少女と黒王子」について紹介したいと思います。
 逃げ恥つながり(!)で二階堂ふみさんが気になって、まずは原作漫画を読んでから、アマゾンプライムで映画を見ました。そして…うーむ、(悔しいけど)二階堂さん、いいじゃないの。
 似たような漫画原作映画をいろいろ見ましたけど、本作に関しては、安っぽさがなかったです。
 まず第一は二階堂さん。美人ってわけじゃないんだけど、演技がうまいんでしょうね。目が大きくて、縄文顔っていうんでしょうか。くるくる変わる表情で、主人公の一途さをよく表していました。この演技のおかげで、少女漫画特有の安っぽさがなかったと思う。
 そして、音楽。途中、二階堂さんが小沢健二の「今夜はブギーバック」を歌いながら帰る場面が長めにとられていて、恋の楽しさみたいなのがすごくよく伝わってきました。なんかオザケンをみんなで聞いてた自分の高校時代を思い出して懐かしくって…。
 そしてそして、なにげに映画の最後に流れた主題歌が一番良かった!本作では、俺さま黒王子(山崎賢人さん)が要所要所で何回も「おまえは俺のモノだ」というんだけどさあ、この歌では「だからもう、僕は君のものだ」「これからずっと僕のすべては君のものだ」と繰り返していて、裏表みたいな関係になってるんですね。

 映画の中で、黒王子の心情は一切語られないけど、この歌を聴いたら、ああ、この映画は、孤独な男の子に愛を教えた女の子の話だったんだな、と気づきました。
 そうやって見てみると、山崎さんが演じる金髪の黒王子のさみしそうな様子とか、きゅんとしてくるんですよね。きれいな、さみしがりやのライオンみたいで。
 ドSキャラとか言うけど、これが受けるのって結局、かっこいんだけど、孤独な男の子、何かが足りない男の子。そういう男の子に惹かれる気持ちなんだと思う。

 

主題歌はbacknumber


 主題歌はbacknumberの「僕の名前を」。backnumberの清水依与吏さんは、漫画と映画の台本を読んでから、この歌を書いたみたいです。この映画にこの歌詞はすごい。すっかりbacknumberが気に入って、アルバム「アンコール」を買ってしまいました☆歌詞がいいバンドが好きです。