恋愛の本質を突いていた! 逃げるは恥だが役に立つ 第6回

■恋は見返りがほしくなる

 いやあ、昨夜も子どもたちを強引に寝かせたあと、一人でどったんばったん盛り上がってしまいました。最後の最後、やっぱりあの名シーンで終わりましたね~。
 原作漫画では「結婚という仕事」の大テーマを軸に、二人が距離を縮める様子を淡々と描いているのですが、ドラマは毎回テーマ設定があって、バーのマスターが解説するパターンみたいですね。今回のテーマはさしずめ、「恋は見返りがほしくなる」。そして、「人生何が起きるかわからない」でしょうか。マスターと百合ちゃんの台詞が予兆のように響いて、かわいそうに、みくりちゃんは疲れてしょんぼりしていましたね。女の子をベッドに置いて、アイマスクと耳栓をして畳で寝る平匡さんはちょっとひどい。さすがに「オイオイ、大丈夫かよ」って思ってしまいました。
 しかし、それで終わらないのがこの物語の素敵なところ。独身のプロを自認し、理性を貫き通していた平匡さんからの、まさかのキス…。妄想して、勝手に期待して、思い通りにならなくてがっかりする。だけど、相手の思いがけない行動に救われて、また今日も、好きっていう気持ちが続いていくんだなあ。物語の設定は突飛のようですが、実は恋愛の本質をついているから、共感する人が多いのだと思いました。

 

■みくりちゃんの押しまくりが地味にすごい

 ところで、原作を読んでいたときから思っていたのですが、なんだかんだ理由をつけているだけで、「恋人になってくれませんか」とか「ハグしてください」とか、みくりちゃんの押しまくりってけっこうすごいですよね。本人もそこを自覚して落ち込んでいましたが…。ちょっと待って、でもその前に、いつの間に、どうしてそんなに好きになったんだろう。昨日の第6回にいたっては、新しい下着を買って、いつの間にか一線を越える覚悟まで決めちゃってるし。「平匡さんの、心のテリトリーに入れるのだろうか…」って。
 そういえばブドウ狩りに行ったときに、「この気持ちはなに~?教えておじいさーん」って叫んでましたね。平匡さんの気持ちや表情の変化にばかり目がいっていましたが、みくりちゃんの猛進ぶり、地味に気になっています。